研究室4年演習で阿寒・前田一歩園財団を訪問(2013年10月22日)

10月22日に、研究室4年演習(地域社会と環境演習Ⅱ)で阿寒湖の前田一歩園財団を訪問しました。同財団は、明治時代に政府から前田家 が取得した阿寒湖周辺の大半の土地と温泉権を所有しており、明治以来、「伐る山から観る山へ」という理念のもと、環境・景観の保全を優先した森林・温泉資 源の管理を行ってきました。また、近年は、阿寒湖周辺の自然環境を活かした環境教育活動にも熱心です。

今日は午前中に財団についてのレクチャーを受け、午後からは財団が管理している普段は立ち入れない森の中に。北海道の原始の姿に近い木々や地熱帯(ボッケ)など見どころ満載でしたが、推定樹齢800年を超える巨木は神秘的な雰囲気で、特に圧巻でした。

財団の名前は以前から知っていたのですが、このような取り組みや歴史については全く知りませんでした。

国立公園の中核的な部分を単独の民間組織が所有している例は全国でもおそらくあまりないのではと思われます。しかも、明確な理念のもと、長年にわたり森林・温泉資源の管理を行ってきたことにとても興味を覚えました。

温泉資源の管理・利活用や温泉街との関係性などもおもしろそうで、ぜひ今度はそのあたりについてお話を聞いてみたいと思います。