研究室3年生演習で浜中町において民泊調査を実施(13年11月11日)

 11月11~12日に、浜中町にて研究室3年生演習で民泊調査を行ってきました。

 以前にも書いた通り、今年の3年生演習では、浜中町をフィールドに、地域の人も外の人も幸せになるサスティナブルツーリズムをテーマに調査研究を行っています。
今回の民泊調査は、調査研究の中でも核心部分になるもので、8人の学生が4軒の酪農家宅(そのうち3軒は新規就農者宅)にホームステイし、農作業の手伝いをしながら、浜中で就農することになった経緯や浜中での生活、仕事、感じている魅力などについてインタビューを行いました。

 調査から戻った翌日には、早速、ワークショップ形式で、各家庭で得られた声や情報、自分たちが考えたことなどを出し合い、共有・整理を図りました。
 学生8人の情報を合わせると膨大なものになりましたが、一言で新規就農者といっても、浜中で就農した経緯・理由や、この地での生活や仕事に対してはかなり多様な考えをもっておられることが分かりました。

 また、今回も民泊受入れの依頼・調整や調査活動の企画・進行管理に関しては霧多布湿原ナショナルトラストさんに大変お世話になりましたが、おそらく、今回の民泊調査で実感できた重要なことのひとつに、こうした地域に存在(散在)している人材や資源をつなぎ合わせてひとつの形(地域づくり活動、ツアー企画)として組み立てることができるコーディネーター役の存在の意義、があったように思います。

 現在は、11月30日に釧路公立大学で開催される研究発表会(SCAN)に向けて、研究成果を取りまとめている最中です。
 酪農や北海道での生活に関心をもつ大学生にターゲットを絞り、浜中町のNPOや住民、教育大生が連携したツアー企画を作成中です。

 この度も阪野さんをはじめとするナショナルトラストのみなさま、本当にお世話になりました。