研究室4年生が「ハマナカルチャーショックツアー」を浜中町で実施しました

 2015年2月12日から3泊4日の日程で、本研究室4年次の学生とNPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト(以下、トラスト)による共同企画「ハマナカルチャーショックツアー」を浜中町内で実施しました。

  本研究室では、昨年度より2年間をかけて、浜中町をフィールドに環境保全、地域活性化をテーマにした研究活動をトラストの協力を得て継続的に行ってきまし た。今回のツアーは、その研究成果として、道外の若者に学生たち自身が魅力的と考える浜中町の自然や生活を体験してもらい(カルチャーショックを味わってもらい)、同町のファンを増やすことを目的に企画したものです。ツアーには龍谷大学政策学部(京都市)の学生・教員7名にご参加いただきました。

  ツアー1日目は、浜中町に到着後、早速、霧多布湿原で歩くスキーを体験しました。2日目の午前は、地元の町立北海道霧多布高等学校を訪問し、高校生との交 流会を行いました。高校生からは浜中町の自然、産業等を紹介するプレゼンテーションを、龍谷大生からは大学やゼミ活動等の紹介を行いました。午後からは町内の牧場に移動し、スノーモービルやスノーシューなどの冬遊び体験を行いました。そして、同日夕方からは町内の酪農家宅に分かれて宿泊し、酪農作業や除雪 作業などの体験を行いました。また、3日目夕方には、町内の団体「浜中グリーンツーリズム研究会」が主催するキャンドルナイトのイベントに参加し、準備・運営等の手伝いをしながら、地元住民と交流を深めました。最終日午前は学びの交流会を予定していましたが、吹雪の影響で残念ながら中止となり、翌日釧路市内で学生のみの参加によって行われました。

 学びの交流会で龍谷大生からは、「浜中の気候、自然、冬の遊び、酪農作業など、全てがカル チャーショックだった」、「酪農家さん達が多趣味で、浜中での生活を楽しもうとしていることが印象的だった」、「高校生のプレゼンテーションのレベルが高かった。自分たちで調べ、自分の言葉で話していた」、「雪かき、地吹雪の体験も印象的だった」、といった声があがりました。ツアーの準備・運営などで反省すべき課題も残りましたが、参加していただいた龍谷大生からは全体的には高い評価をしていただき、ホッとしています。

 これまでも北海道内では、大学生等を対象にしたスタディツアーは数多く実施されてきたと思いますが、その企画自体を地元の大学生が自らの学びや地域への想い等を踏まえて立案し、運営を担ったという事例はあまりなく、一定の意義があったと考えています。今回の企画を1回きりのものにするのではなく、浜中町での研究活動や地域 貢献、龍谷大学との交流活動をどのように展開・発展させていくことができるのか、真剣に検討していく必要があると考えています。

 今回のツアーに遠方からご参加いただいた龍谷大学の皆様、そしてツアーの企画・運営に全面的にご協力いただいた霧多布湿原ナショナルトラスト、浜中町教育委員会、霧多布高校、浜中グリーンツーリズム研究会をはじめとする浜中町の皆様に厚く御礼を申し上げます。